研究室紹介

ISEE

Hydroclimatology Lab

はじめに

水は地表面から蒸発して雨や雪として地表面に戻るという循環を繰り返しています。また、地表面にもたらされた雨や雪の一部は地下に浸透し、植物を育むと同時に、地下水や河川水となって循環しています。これらを、地球水循環といいます。

では、雨をもたらす水蒸気はどこからどのような経路で輸送されてきたのでしょうか?
また、地球温暖化によって気候が変化した時、地球水循環はどのように変わるのでしょうか?

意外かもしれませんが、こういった身近な疑問に正確に答えることはまだできません。

水文気候学研究室は、こういった疑問に答えを出し、地球水循環が気候システムの維持・形成に果たす役割を解明するために必要となる研究課題に取り組んでいます。

研究対象は地域スケールから地球規模スケールで起こる水循環と非常に幅広く、日本国内だけでなく、北極や南極、アジアモンスーン域など、海外を対象に研究しています。
本研究室では、フィールド観測、ラボ実験、データ解析、数値モデリングなどの手法を組み合わせて研究を行っています。

本研究室では、個人の適性にあわせて研究地域、研究手法を選択することができますので、みなさんの興味にあう研究テーマを見つけてください。

設備

院生室

計算機
観測タワー(シベリア)
水安定同位体分析計
低バックグラウンドベータ線計数装置

本研究室での研究を希望する皆さんへ

水文気候学研究室の教員は名古屋大学 宇宙地球環境研究所に所属し、名古屋大学大学院 環境学研究科 地球環境学専攻 大気水圏科学系の協力講座(地球水循環科学講座)の一員として、大学院生(博士前期課程・博士後期課程)を受け入れて学生指導を行っています。(参考ページ:宇宙地球環境研究所大学院入試・教育

本研究室での研究を希望する学生の方は、大学院 環境学研究科 地球環境科学専攻 大気水圏科学系 地球水循環科学講座を受験することになります。願書を提出する前に、本研究室のスタッフとコンタクトを取り、研究内容についてご相談ください。

詳しい情報は環境学研究科の入試案内および大気水圏科学系入試情報 (過去の入試問題あり)をご覧ください。